膝の裏が痛い症状⇒【ベーカー嚢腫の症状・原因・治療法】

 

ベーカー嚢腫の症状・原因・治療法

■ベーカー嚢腫の症状

ベーカー嚢腫とはあまり聞きなれない方も多いのではないでしょうか。ベーカー嚢腫とは一体どんな症状なのかを説明していきます。ベーカー嚢腫の主な症状は膝の裏にゴルフボールほどの大きさの袋状になったものができ、膝を曲げる時に違和感を感じたり圧迫されたりします。痛みは少ないですが、症状が悪化していくにつれ袋が大きくなり痛みが出たり、周りの静脈に炎症が起きたりするために痛みが出ることもあります。

この袋状になった内部には液体が溜まっています。この液体は滑液と呼ばれるもので、正常な状態では膝にある滑液包という部位に適量あるのですが、この滑液包が炎症を起こしてしまうと膨らんでしまいベーカー嚢腫となってしまいます。この嚢腫が破裂してしまうと滑液が漏れてしまい周りの組織に炎症を起こしたり、静脈に炎症を起こしてしまうこともあるので痛みがあまりないからといって放置してはいけません。

sponsored link

■ベーカー嚢腫の原因

ベーカー嚢腫になる原因はまだはっきりとは分かっておりません。50歳以降の女性に多く見られ、反張膝や変形性膝関節症、関節リウマチといった症状と合併して起こることが多いです。加齢によるものとも言われますが、反張膝の原因となっている浮き指や外反母趾といった歩き方のバランスをくずしてしまうような症状があると膝の裏に負担がかかってしまい滑液包に炎症が起こってしまいます。

日頃からの歩き方や立ち姿勢などが原因となっていることが多いため、長年の歩き方がクセ付いてしまっているので急に治すのは困難だと思いますが、しっかりとした治療を行えば改善されていきますので、ベーカー嚢腫の治療法について見ていきましょう。

■ベーカー嚢腫の治療法

ベーカー嚢腫の治療法はまずどれくらい進行しているかによって違うためまずは診断してもらうことが大事です。ベーカー嚢腫に似た症状で悪性の腫瘍である可能性もありますので自分で判断せずに専門医に診てもらうと良いでしょう。軽度のベーカー嚢腫でしたら経過観察をしながらの治療となるため外科的な治療をすることはありませんが、症状が進行している場合、薬物療法や中に溜まってしまっている滑液を注射器で吸引したり、手術によって摘出したりすることもあります。

ベーカー嚢腫は再発することもありますので、原因となっている歩き方や足の裏の原因となっている症状を改善することが大事です。バランスの良い歩き方をしないと膝への負担が大きくなってベーカー嚢腫が再発してしまうかもしれませんので、しっかりと治療、改善し、予防していくようにしましょう。

⇒後十字靭帯の損傷

⇒膝裏の痛みの原因・症状

⇒膝が痛いときは何科の病院

sponsored link