膝の裏が痛い症状⇒【タナ障害の症状・原因・治療法】

 

タナ障害の症状・原因・治療法

膝の裏が痛くなる症状としてタナ障害というものがあります。あまり聞きなれない方も多いとは思いますが、屈伸などをしたときに変な音が鳴るようでしたらタナ障害の可能性がありますので詳しく見ていきましょう。

■タナ障害の症状

まずタナ障害の「タナ」とは、膝関節内にある、関節腔という空洞を仕切るヒダのことです。棚のような形をしていることから、タナと呼ばれています。タナは母体にいる胎児の段階で関節包が作られるときに一時的な役割として作られるものですが、人によって、このタナが残る人がいます。日本人の約半数は残存しています。

タナ障害は、タナが関節内に挟まったり、強く刺激を受けることで、炎症を起してしまう病気です。タナは、人によって形や大きさが違っており、4つのタイプに分けることができます。
A型:索状タイプ  太く長い状態に盛り上がってる
B型:膜状タイプ  膜のような状態で幅が狭い
C型:幅広タイプ  幅が広く、厚みもある
D型:穴あきタイプ タナの一部に穴があいている
A型とB型での、タナ障害はほとんどみられず、C型とD型は、炎症を起しやすいです。

タナ障害の症状は、基本時には膝に痛みや違和感を感じます。屈伸運動や膝関節を動かした際に、ごきっ!ぼきっ!といった、正常では鳴らないような音がなり、膝に違和感を感じます。また、ジョギングや、スポーツをする際に、膝関節の内側に痛みがでたり引っかかっている感じや、動かしたときに音が鳴る状態を放置していたら、安静にしている状態でも痛みを感じるようになるのどします。放置をしていると症状が悪化する可能性があるので、酷くなる前に処置しましょう。

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■タナ障害の原因

膝を屈伸した際に、タナが、太ももの骨と、膝の皿に挟まって、擦れて炎症を起してしまうのが、痛みの原因です。特に膝を曲げることの多いスポーツでは、屈伸運動を繰り返すことによって、タナが厚みをまして、炎症を起しやすくなります。

また、屈伸をする際に、太ももの筋肉を使うのですが、ストレッチが足りていないと、筋肉が硬くなり、屈伸をすると、膝のお皿を引っ張る力のほうが強くなり、タナ障害が発症しやすくなります。

■タナ障害の治療法

タナ障害は、原因が、膝のオーバーユースであるため、症状が酷くない初期の段階であれば、病院へ行かなくても、原因となったであろう、スポーツや、その動作を控えることで、回復していきます。しっかりと完治させてからでないと再発の危険性があるので、休養はしっかりととりましょう。完治までは、安静にして、約二ヶ月ほどです。また、タナ障害のセルフチェックとして、膝の皿の内側に親指を当てた状態で、膝を曲げ伸ばしをした際に、ぼきっ!といった嫌な音がすれば、タナ障害の可能性があるチェック方法もありますので、試してください。

⇒オスグッド・シュラッテル病

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