膝の裏が痛い症状⇒【腸脛靭帯炎の症状・原因・治療法】

 

腸脛靭帯炎の症状・原因・治療法

膝の裏が痛くなる症状として腸脛靭帯炎というものがあります。ランニングやジョギングブームによって、運動されている方も多いと思いますが、そんな中、運動が原因によって膝のケガやトラブルが多く発生しています。
このページでは、そのトラブルの一つである腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)について紹介していきたいと思います。

■腸脛靭帯炎の症状

ランニングや運動をしている際は、痛みはないのに、運動後に膝に違和感を感じたというような経験はないでしょうか。もしかしたら、それは腸脛靭帯炎という膝のトラブルが起きているかも知れません。腸脛靭帯炎とは、別名ランナー膝とも言われる膝のトラブルの一つで、その名前の通りランニングによる膝関節周辺のスポーツ障害の総称です。

腸脛靭帯炎の症状はランニング時またはランニング後などに膝の外側あたりが痛んだり、階段の上り下りや坂道を下ったりするときに痛みが現れたりします。症状が悪化してくると歩いていても痛みが出たり、膝の曲げ伸ばしだけでも痛みが出たりしてしまいます。

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■腸脛靭帯炎の原因

腸脛靭帯炎の原因の多くは走りすぎなどによるオーバーワークです。特に初心者の方は、ついつい頑張り過ぎて、自分の身体に見合わない距離を走りこんでしまいがちです。

その他にも、運動前はもちろんのこと、運動後のウォーミングアップが不足していたり、休憩が不充分な状態のまま運動を続けたりしてしまいます。オーバーワークを続けることで、炎症がおこり痛みを感じるようになります。

腸脛靭帯とは、骨盤の骨から、太ももを通り、すねの外側まで続いている、筋幕の繊維束です。これがオーバーワークで炎症を起こし、膝が痛くなります。病院での治療や、休養によって膝の痛みが無くなったとしても、同じトレーニングを続けてしまうと、繰り返してしまうので注意が必要です。ランニングをされている方であれば、走るペースや走るコースの見直しや、シューズを変えてみたり、しっかりとしたウォーミングアップや、ランニング後のストレッチをする事で、腸脛靭帯炎の再発を防ぐことができます。

■腸脛靭帯炎の治療法

腸脛靭帯炎かなと感じたら、整形外科へ行きましょう。整形外科の中でもスポーツ整形を得意としている病院があればベストです。腸脛靭帯炎はレントゲンで確認しただけでは、異常を確認することができません。ランニングやスポーツをしていて、なおかつ膝が痛く、レントゲンに異常がでていない場合に、腸脛靭帯炎と診断されることがあります。

治療法としては、オーバーワークが原因なことが多いので、しっかりとした休養と、痛み止めの薬や、湿布で対応します。リハビリを行っている病院では、温熱療法や、マッサージ、ストレッチや筋トレの指導をしてもらえますが、劇的に効果があるとは、正直言えません。整形外科によっては、PRP療法という、自身の血液から、血小板を取り出し、血小板にカリウムを加えた液を、患部に注射するという療法を取るところもあります。これは、靭帯の90%が、コラーゲンでできていることから、血小板にカリウムを加え、コラーゲンを作り、患部に送り、靭帯を回復させるという手法です。

いずれにしても走りすぎはかえって自分に負担をかけてしまいますので健康のために走っていて膝を壊しては元も子もありませんので適度に運動することを心がけましょう。

⇒膝蓋腱炎

⇒膝裏の痛みの原因・症状

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