膝の裏が痛い症状⇒【後十字靭帯の損傷の症状・原因・治療法】

 

後十字靭帯の損傷の症状・原因・治療法

膝の裏が痛くなる症状として後十字靭帯の損傷があります。後十字靭帯は大腿骨(太もも)と脛骨(すね)を結ぶ靭帯で前十字靭帯と後十字靭帯という大きな靭帯のうちの一つで、関節を安定に保つ役割があります。この二つの靭帯のうち後十字靭帯を損傷した際に起こる症状や治療法などについて説明していきます。

■後十字靭帯の損傷の症状

膝の画像1

後十字靭帯は膝関節の安定を保つのにとても重要な靭帯です。その後十字靭帯を損傷してしまうと膝関節が安定せずぐらぐらした状態になってしまいます。また後十字靭帯はすねを後方にずれないようにする働きもあるのですが、損傷してしまうことで、すねが後方へとずれてしまうようになります。

痛みや腫れが出ることもありますが、ひどい状態でなければ痛みや腫れなどは回復していきます。しかし、膝関節が不安定なものを放置してしまうと他の部位が削られたり損傷してしまいます。膝の半月板や軟骨の損傷なども併発してしまうと痛みや腫れが慢性的に続いてしまうこともありますので、早めの処置が必要です。

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■後十字靭帯の損傷の原因

後十字靭帯を損傷する原因となるものはスポーツや交通事故などの怪我によるものが多いです。交通事故で多いのが車に乗っていて急ブレーキや衝突をした際に膝をダッシュボードに打ちつけてしまうことで後十字靭帯に衝撃が伝わり損傷してしまうことがあります。

ダッシュボード損傷と呼ばれることもあり、ムチウチだけでなく膝も負傷しやすいのです。この時に後十字靭帯だけ損傷するというのはあまりなく、後十字靭帯が損傷しているのでしたら、膝蓋骨の骨折や脛骨顆部の骨折、膝の内側側副靭帯の損傷などを起こしている可能性があります。ですのでどちらかというと後十字靭帯の損傷は先に分かるのではなく後から分かることの方が多いと言えます。

■後十字靭帯の損傷の治療法

後十字靭帯の損傷の治療は一般的に保存療法での治療となります。症状がひどい場合や膝が全然安定しない、日常生活に支障をきたしているなどといった場合には手術療法になることもあります。保存療法はギプスでの固定やリハビリ、大腿四頭筋を動かす訓練などで治療をしていきます。後十字靭帯を損傷してもリハビリをしっかりすれば2、3ヶ月ほどで改善されていきます。

まずは自分がどの程度の症状なのかを検査してもらい、どのような治療を行うのがベストなのかを医師と相談しながら治療、リハビリをしていきましょう。膝が不安定ですと、足だけでなく腰や肩、首など全身のバランスが崩れてしまい他の部位にも影響を起こしてしまいますので、早めに整形外科や膝の専門医のいる病院などを受診し治療することが大事です。

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