膝が痛いときの症状⇒【半月板の損傷の症状・原因・治療法】

 

半月板の損傷の症状・原因・治療法

半月板損傷とは、大腿骨と脛骨の間にある軟骨の板で、それがスポーツなどによって損傷した状態です。半月板は、膝の動きをスムーズにする働きや、膝関節の曲げたり伸ばしたりといった動きをする際に安定させる働きがあります。また、ジャンプなどの際に衝撃を和らげるクッションのようなものの役割もします。

■半月板の損傷の症状

膝の画像1

半月板を損傷してしまうと膝に様々な症状が現れます。膝が腫れたり熱感を帯びたり、膝を動かすときにひっかかるような感覚がある、膝の曲げ伸ばし時に痛みがあり困難、こわばりを感じる、重く感じる、歩行時に鈍い痛みを感じる、歩き始めや歩いている最中に痛みを感じる、膝関節に水がたまるといった症状が出やすくなります。

半月板損傷による症状は、急性的なものと慢性的なものがあります。1度の急激な衝撃によって受傷した場合、急性症状として疼痛が現れます。膝を伸ばすときに、キャッチングといわれる違和感を抱くことがあります。

また、関節内に半月板が部分的にはまってしまった場合、関節が一定の角度から伸ばせず、ロックされた状態を引き起こすことにより、激痛や可動域制限が起こって歩行ができなくなることもあります。 慢性化すると、関節炎が起こり、膝関節に水や血が溜まります。長引くと、変形性膝関節症の原因となる場合があります。

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■半月板の損傷の原因

体重がかかった状態で、曲がった膝に異常な捻じれる力が加わると、半月板が大腿骨と脛骨の間に挟まり、傷ついてしまいます。スポーツでは、ターンや相手からのタックルなどで膝を捻った際に損傷します。

階段昇降などの日常生活でも損傷することがあります。小児期では、明らかな受傷機転を伴わない、「円板状半月」による損傷がみられます。円板状半月とは、日本人の7%にみられる生まれた時からの形態異常で、通常の半月板より厚みがあり、傷つきやすくなっています。また、年齢を重ねることで、半月板の負荷が蓄積されていき、切れてしまう場合もあります。

■半月板の損傷の治療法

治療法としてはまずは第一に安静にすることが大事です。半月板を損傷している状態で過度に動かしてしまうとさらに悪化してしまう恐れがあります。アイシングや消炎鎮痛薬、ステロイド注射などで治療を行うか手術などで治療することもあります。

スポーツを行う際には、膝への負担を減らすことで、けがのリスクを下げることが可能です。また、膝以外の部位を使った動きをしたり、腹筋や背筋、体幹のインナーマッスルを強化したりするのも、膝への負担を減らして急激な怪我を防ぐのに効果的です。 発生した場合は、安静を基本とし、破損状態に応じて治療を行います。軽度の場合は、サポーターで患部を温めたり固定したりします。手術によって、半月板を縫合したり切除したりすることもあります。なるべく早く病院へ行き診断してもらうようにしましょう。

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