膝が痛いときの症状⇒【半月板ガングリオンの症状・原因・治療法】

 

半月板ガングリオンの症状・原因・治療法

膝に袋状の膨らみが現れたらそれは半月板ガングリオンになっているかもしれません。半月板ガングリオンについて詳しく見ていきましょう。

■半月板ガングリオンの症状

ガングリオンとは、ゼリー状の液体が、中にたまって膨らむ瘤こぶの事です。20歳~50歳で多くで発症しています。男性よりも女性の方が3倍近くも多く発症するとされています。関節や腱鞘に発生する良性の腫瘤です。手首や手背、足首、膝などにみられることが多く、10代~20代の女性の方にも多いと言われています。ガングリオンは通常手に起きる症状として知られていますが、膝にできることもあります。どこにでもできるので、顔や頭、背中、肩などにできることもあります。しかし、そのしこりにより、関節の曲げ伸ばしが不便になったり、痛いこともあります。

半月板ガングリオンでは、膝の曲げ伸ばしで違和感を感じます。肘に出来て、痛みがある場合は、自分でもそのしこりがよく見えずに、腱鞘炎だと思っていて、病院で検査して、初めてガングリオンだと気づくこともあります。

ガングリオンは次第に大きくなる事や、縮小する事はありますが、基本的にはなにも症状がないのが特徴です。ただし、神経のそばにガングリオンが出来ると、神経を圧迫してしびれや痛み、運動麻痺などを起こします。関節包や腱鞘の部分から発生することが多いため、関節のそばにできることの多いです。半月板にガングリオンができると半月板の本来の役割であるクッションの役目を果たすことができず、膝に負荷がかかり痛みが発生します。

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■半月板ガングリオンの原因

関節包、靭帯周辺の滑膜細胞、線維芽細胞などが繰り返し刺激を受けた結果、粘液を産生し小嚢胞を形成、さらにそれらが集合してできると考えられています。したがって、ガングリオンは関節や腱鞘につながっており、関節や腱鞘から送り込まれた関節液や滑液が濃縮されてゼリー状となって腫瘤のふくろの中に詰まっていると考えられています。膝にできるガングリオンは、膝の裏側や膝関節、半月板など、可動部にできるため、膝の曲げ伸ばしといった動作が原因につながってきます。

■半月板ガングリオンの治療法

半月板ガングリオンの主な治療法としては、注射器を用いた吸引があります。 また、力を加えて潰すこともありますが、個人でガングリオンを潰すことはあまりおすすめできません。何科に行けばよいかというと、皮膚科か整形外科です。再発を繰り返したり、痛みがひどい場合は手術により取り除くこともあります。

レーザー治療により改善することもあります。軽度の半月板ガングリオンですとそのまま放置したら治ったということもありますが、気になるようでしたら早めに病院へ行き診断してもらうことをおすすめいたします。

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